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Blog
大学SNSに寄稿した文章(南極小噺)や
どこかで書いた小さな文章を再編して掲載しながら
ゆっくり更新予定です。


毛髪中の水銀を測定する。ートピックゼミに講師をむかえてー
先日のトピックゼミ (環境・社会基盤工学科2年生の授業) の授業では、水銀測定装置を開発するメーカー ( 日本インスツルメンツ株式会社 ) で働く方を講師にお迎えした。 講師は、私が大学院博士後期課程のときに在籍していた研究室の後輩にあたる。私が博士課程を修了するころ、彼女は研究室に配属された。 それゆえ、同じ時期に研究室で、学生として苦楽を共にしたわけではない。 しかし、私が博士研究員となり、研究室でお世話になり始めたころ、彼女は修士課程の2年生となっていた。 ちょうど彼女の修了と私の着任、バトンタッチする形となった。 「学生のころ、分析方法習ったはずだけど、もうすっかり忘れてる・・・。」 そして私は彼女から研究室にある水銀分析装置の使い方をみっちり教わった。 学生実験室にて、講義中。大学で授業をするのは、初めてとのこと。そんな「初めてさ」を全く感じさせない話しっぷりだった。・・・授業だから特段指示をしなくても、受講生 (学生) は当たり前にノートと鉛筆を出してメモる準備をするかと思い気や(思いますよね?)、メモを取るのは二人だけだった。これ
Lab member
12月10日読了時間: 4分


麺類と麻婆豆腐はできません- 屋久島に居座る前線と物流
先日、屋久島に調査に行った。秋雨前線が屋久島付近にびろーんと横たわること4日。もうどしゃぶりの雨がずっと続いた。 当初帰る予定がふつかも延びた。 今回の調査は、白谷雲水峡近くでの作業が第一目的。 くねくねと山道を登っていくと、まったく雲行きが怪しい。途中からは完全に雲の中と確信するほど、あたりに霧が立ち込め、 「前が見えないよ・・・。」 運転にも気を使わざるを得ない。 当日、共同研究者ら一同は、白谷雲水峡に近い駐車場で落ち合った。 レインウェアを着て道具を準備していると、すぐに雨が土砂降りとなった。 「天気がやばい。雷も鳴ってる。」 共同研究者がすかさず、雨を採取する道具を取り出して、駐車場のオープンスペースに置いた。全員集合してどうしようかと相談するうちに、分析に必要な量がすぐにたまるぐらいの降雨強度だった。 ・・・ついたとたん、めっちゃ降るやん。 「いったん退散!、宮之浦に戻って作戦会議しよう。」 「今朝の収穫は「雨が採れた」だけね。」 山をおりて、宮之浦で打ち合わせをすることしばし。建物の外にでて宮之浦から白谷雲水峡方面を見上げると、かかっ
Lab member
11月19日読了時間: 3分


初めて屋久島調査に行ったときのことを思い出してみた。
久々に屋久島に調査出張した。 しかし秋雨前線がびろ~んと屋久島上空に居座る形となり、雨が驚くほど降った。予定が総崩れになって「ダレて疲れた」状態になった。 自然には勝てないのがフィールドワークなのだ。 (2025年、宮之浦川) 屋久島の河川は雨がふるとあっと言う間に水位があがり、こんな状態になる。しかし雨が止むと穏やかな状態にもどるのも早い。川岸はすでに以前の降水で壊れ、工事中だった。 屋久島といえば、縄文杉、というわけにいかないのが、 "調査で訪れる"屋久島だ。 私が大学院で所属していた研究室では、先生が長年に亘り屋久島で環境調査をしていた、ということもあり、所属学生が足しげく屋久島に調査に通っていた時期が長く続いた。 博士号を取得して、所属研究室で博士研究員をしたりするようになったので、私も一式、山道具を揃えて屋久島に通うことになった。 今日は私が初めて屋久島に行ったときの話を少しだけしてみようと思う。 私が屋久島に最初に訪れたのは、まさに大学院博士後期課程を終えようとする2010年の年度末だった。屋久島調査に出かけた研究室の学生らがコンテ
Lab member
10月29日読了時間: 4分
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