東南アジア出張と南国フルーツ
- Lab member
- 17 時間前
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調査には食べ物の話がつきものである。ただ、お国が変わり、食と水が変わるとお腹を壊すこともある。私は海外調査に行く前は、納豆、ヨーグルト、チーズ・・・ありとあらゆる発酵食品をたべ、お腹の準備をして出発する。
そのおかげか、死ぬほどお腹を壊した経験はない。ただ、辛いものは用心が必要だ。これまでの経験では、「辛いの平気、おいしい!」と調子に乗っていると数日後には、突然
「ト!、トイレ!」
と叫ぶ瞬間がやってくる。
韓国に留学していたときも、おいしいからと、キムチチゲ、スンドゥブ (おぼろ豆腐) チゲ・・・次から次へと韓国料理を食べていた。
が、ときどき
「ト!、トイレ!」
と叫ぶ事態となり、目の前の建物になりふり構わず飛び込み、
「ファジャンシル、オディエヨ? (トイレはどこですか) 」
と聞いていた。
ようやく、学んだ。
辛いものを、よい塩梅に避けつつ楽しむのが最近の私だ。辛いもの、好きだけど。
と言いつつ、少し前、スリランカに赴いたときも、「トイレに行きたい!」状態に陥ってしまった。学んでいるようで、同じような過ちを繰り返している。
そして、もう一つ覚えた。
アジアの国々では、南国のくだもの、バナナ、マンゴとパパイヤをたらふく食べるに限るということだ。日本では高価なマンゴやパパイヤだが、そこら中に売っている。そして甘くておいしい。

何軒かスーパーをまわったけれど、バナナが置いてなかった。調査中、目ざとく車内からバナナ(とピーナツ)を売るお店を見つけて買ってみた。大気中水銀観測の調査を手伝ってくれた現地大学生とともに。
そして、先日、インドネシアのパランカラヤにて、小規模金採掘活動に由来する水銀汚染の調査の帰り、果物屋さんに連れて行ってもらったときの様子が、これだ。
・・・リンゴ、とれるんですかと驚きつつ、日本ではみない陳列方法にいちいち目がとまる。
果物屋さんを物珍しそうにウロウロし、
共同研究者の方にパパイヤを選んでもらった。
残り日数は数日だ。
「小さくて甘いのが欲しい!」
「小さいといってもねぇ・・・。」
大きい・・・。
大きいと言いつつ、いざ二、三人でシェアして食べるとあっという間になくなってしまう。

果物屋さんにて、パパイヤを選んでもらう。
ライチに似た果物があり、
「これ、ライチ?」
「ライチじゃないよ」と
共同研究者とあれこれ話してると、お店の人が味見していいよと言ってくれた。
皮をむいて、パクリと食べたら、お店の人が慌てて、何やら共同研究者に話している。
「真ん中に種あるよ。飲み込んだらだめ。」と言ってくれていたそうだ。
ライチじゃないけど、ライチっぽい。10粒ほど買って帰った。
ああ、果物、美味しすぎる。
でも残念、海外産の果物は日本には持ち込めない。
そこで、冒頭のように出発前には発酵食品をこれでもかというぐらい食べ、万全のお腹の調子で臨む。
わざわざ、マンゴやパパイヤの皮をむけるように小さなナイフを持ち歩き、アジアに出張に出てるたびに「食べだめ」をするのである。
食い意地が張り、現地で食べつくせなかった果物は、機内で食べる、そんな今日この頃。
ところが、機内でフルーツを食べ、皮も何もかも回収してもらっても、羽田空港植物検疫所に詰めるビーグル犬に
「あなた、果物もってるんじゃない?」と疑われるここ数回である。
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