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ペンギンに心奪われるも料理人を褒めることを忘れなかった人々

スカーレンにて、筆者を置いてきぼりにして、ペンギンを見に行ってしまった3人の隊員達。時間も差し迫り、筆者は4人分の手抜きお昼ご飯の調理に精を出します。





差し迫った時間に気が付いたか、そろそろご飯だと思ったのか、ひとり、ふたりとカブースに戻ってきます。

「いい写真がとれましたよ、中澤さん、ほらっ。」

「ズームで撮ったら、毛並みまでよく見えるんですよ!」

と興奮気味。そして一言、


「ねぇ。ごはん、まだ? ヘリが来るまで、時間があんまりないよ。」

「おぃっ!!だからそう思って、私はペンギンを見に行かずにご飯作ってたのよ~!」

「ははははは。あとで写真あげますから。」


ほどなく昼ごはんができ、さあ食べようかとしていましたが、あれ、

「一人足らない・・・」

「え、まだペンギンみてるの? 仕方ないなぁ、無線で呼ぼう。」

隊員それぞれに貸与された無線で呼びかけみる。

「え~・・・。ペンギンに夢中のそこの隊員さん、 (無線の) 感度良好ですか?」

「お昼ご飯できてますけど・・・、どうぞ。」

「すんませ~ん。」


かくして、皆で食事を囲みながら、いかにペンギンの写真がうまく撮れたか談義に花を咲かせた隊員たち。彼らは筆者が作ったお昼ご飯をペロリとたいらげ、すかさず筆者の料理を褒めた。


「すごくおいしかったです。どうやって作ったの? 中澤さん料理うまいねぇ。」

「中澤さんと一緒に暮らす人は、こんなにおいしいものが出てきて、太っちゃうだろうねぇ。」

 いやまあ、おいしいかもしれないけれど・・・。今日のお昼ご飯は手抜き料理で、しかも私は味付けも何もしてないのよ。糧食の残り材料に何があったかを知ってるでしょ・・・。フォローになってない!!


次の日の朝、筆者がうらやましがっていたのがペンギンに通じたのでしょうか。撤収準備をしているところに、ペンギンがひょこひょことカブース近くまでやってきてくれました。UV対策の日よけをとるのも忘れて、記念写真をパチリ。



 



翌日、UV対策バッチリのまま、アデリーペンギンと記念撮影するという痛恨のミスをした筆者。ペンギン=氷の上というイメージが強いが、こんな地面もへっちゃらのようだ。


 

(大学SNS寄稿文用に書き下ろした文章を編集、再掲)

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