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板書派の私、提出された試験の持ち込み資料を見て思わず笑う。

執筆者の写真: Lab member
Lab member
9月6日
読了時間: 4分


前期、私の授業の試験は多くの授業より一週間遅れとなった。


途中、南極昭和基地の土壌中の水銀濃度についてまとめた発表をするために、学会に参加したため、一回スキップ (休講) したからだ。


ひとつ前の週は「試験が10コある、来週は先生の授業の試験だけ」と学生が言っていたので、私の授業の試験に関しては十分勉強時間あるだろう、と思っていた。


が、あとで感想を聞いてみると、「先週で力尽きて、この試験の勉強を始めるのに時間がかかった。」などという。


まあ、わかるけど、(結果的にではあるが)時間はちゃんとあげたよ?



私の授業は、私が学生だったときと同様、板書スタイルだ。必要な図表はこれまた切り貼りし、配布プリントとしてくばっている。


このスタイルはもうあんまりないのか、出席を兼ねた感想には

「板書形式は久しぶり」というコメントをもらうこともしばしばだ。



とはいえ、授業で話す内容はある程度作ってあり、大筋は毎年、ある程度は同じである。「ある程度」は同じなのだが、


その時々に応じて、話すことは少々変化するし、

横に脱線することもある。

そして黒板に書いたイラストなんかも、やはりその時に応じて変化するらしい。




私の試験は、A3用紙に「好きなだけ」カンペを作ってきてよい、ということにしている。ゆえに、受講生たちはノートに書きとったことを「復習し」ながら「写す」という作業をしてくる。



今年度、私は(何回か)海洋や湖沼、そして氷床コアの話をしたようだ。サンプルの採取方法はいろいろあるけれど、基本的には細長い円柱状のサンプルをとり、それを任意の厚さに切る。年代測定や、ターゲットとなる物質の濃度を測定する。


いわゆる「古環境」や「環境汚染の歴史」をみることができる、という話だ。


採取された底泥堆積物サンプルの例。こんな感じになる。

コアラーによって長さもいろいろになる。

2025年7月、新湊に寄港した「おしょろ丸」に見学に行った時の一枚。

見学の様子は→ こちら。



ゆえに、黒板には、湖沼ないし海洋の図を書いたらしい。


「ん?・・・私、水面を示す逆三角の図 ( 下図 (③) を書いたはず。なのに、これ(①)は何!?・・・どうみても船に見える」


「おまけに、船から湖底 ( ないし海底) に伸びる線は何 (②) !? 」




持ち込み「カンペ」にあった二つの図。



提出されたカンペを全て確認した結果、


「あはは、私ったら、船と水面を示す図の両方を書いてたのか。

船から採泥器を垂らして(海底や湖底に沈めて)コアを採取する、と説明したみたい。」


理解した。


水面を示す図しか書かないはず!と自分で思っていたら、調査に関する説明を無意識に絵にかき込んでいたらしい。

・・・おそらく、この絵を描いた受講生は、この線 (②) 何?って思いながらとりあえず写したのではないかと想像した。



==(おわび)== 


本来なら、図の説明は「左から右、上から下!」とゼミ生には常々言っている。にも拘わらず、上図は写真(b)から説明をしている。


図を訂正するのが「めんどう」となりそのまま掲載した、というのが実情であるが、


図は「左から右、上から下」に説明しないと理解しにくいということをわかってもらうためにわざとそのままにした、と釈明することにした。


=========






他にも、屋久島の話をちょこっとした時、私は屋久島への行き方について話したのだろう。やはり無意識に板書したようだ。

数人のカンペには


鹿児島の地図が書いてあり、

錦江湾の湾奥部にある鹿児島港から屋久島まで線が引っ張ってあり、その横には


鹿児島(鹿児島港)から:

高速艇で2時間

折田汽船で4時間



の記述があった。


「夏休み、屋久島行くの!?」

思わず、つぶやいた。


・・・。もしかして、私、折田汽船には漫画がいっぱい載っていて、道中は漫画を読むか、疲れて雑魚寝してる・・・とまでは言ってないよね?



モンゴル高原の地下水の中の窒素濃度の話をしたときには、内モンゴルと外モンゴルの人々の生活の違いを詳細に話したようだ。


ゲルや定住する平屋のおうちの絵の他、「パラボラアンテナ」のイラストが。


たぶん

「家のそばにパラボラアンテナがあることが多い。相撲が人気で、テレビの電波を受信して、日本の相撲を見ているって言ってた。」


と話したのだろう。



さらには、

「内モンゴルの料理は、(中国内なので、)中華料理っぽい羊肉の料理になっていて、とてもおいしい」とも言ったようで、


「中華料理」との記述も。



・・・一方で外モンゴルの料理は、本当に「羊肉」そのもの、という雰囲気がある。私はあまり得意でなく、調査の後半に調子が悪くなり、ウランバートルから成田空港に直行するMIATの機内で、ひたすら悶えていたことがある。

(機内食もやはり羊肉の香りがした・・・。)



「こ、これは・・・ここが試験に出ると思ってカンペを作っているのか!?」

思わず笑ってしまった。


そんなはずは、ない・・・?

いや、ウラのウラのウラ・・・を読んでいるというパターンも。


それにしても、わたしはこんなことまで話していたのか、と知ったのであった。




 
 
 

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富山県立大学工学部 環境・社会基盤工学科 中澤研究室

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