top of page
検索

学生時代にゼミでプレゼンして鍛えるって大事。ー授業に後輩を迎えて

  • 執筆者の写真: Lab member
    Lab member
  • 2月27日
  • 読了時間: 5分

年の瀬の迫る、12月後半、私が博士後期課程在学時に、同じ研究室でともに切磋琢磨した後輩に授業をお願いした。


年賀状と「時々Line」、数年に一回ぐらいのペースでご飯を食べに行ったりしながら、細々と連絡を続けた大切な仲間のひとりである。


現在はクリタスで営業マンとして働く。


彼は、大学院のころ琵琶湖のある流域での渓流水中窒素の流出の研究をしていた。

出かけて行ってサンプル採取をするのは得意。持って帰ってきてはポリびんをコレクションしていた。

琵琶湖集水域に設置された三角堰。彼のメインフィールドのひとつだった。 (2008年頃撮影)


週1回の定期採水ならば、ポリびんの数は数個、しかし、ひとたび降雨時流出の評価のための採水をすると、100~200コ程度のポリびんが数日で増える。


あまりにもサンプルがたまり、研究室で

「早く分析してよ・・・」という圧がかかっていたと思う。


いや、圧がかかるというより、直球で言っていた。

「サンプルたまりすぎじゃない?どうにかしてよ。」と。



当時学科には「低温室」という「低温環境で実験できる場所」すなわち大型の冷蔵庫があった。ゼミ生が各々ポリびんをためまくっていた。


「調査は得意なんですけどね、分析はね・・・。コレクションしてましたから。」


自他ともに認めている。



時は流れ、2025年度、


「授業の講師、引き受けてくれない?」


連絡してみた。


「え。プレゼンとか大学院以降、やってないですよ。何を発表するんですか?」

「いや、発表じゃなくて授業なんだけど、これこれこれで・・・。」


「・・・いいですよ、やりましょう。でもプレゼンは大学院以降やってないですからね!」


「え~。わかったわかった。大丈夫大丈夫。途中で詰まっても、時間が短くてもなんなりとフォローするから。最後は私が質問いっぱいするから大丈夫!・・・でもプレゼンは大丈夫じゃない?普通に発表もしてたやん。」


講師を依頼した日が近づいてきて、メールをやりとりすること数回。


「・・・今、作ってます。ゼミの時の言いつけを守って、PPT1枚に5行まで、色も単調ですからね。」


「あはは、そういえば、「琵・琶・湖」以外にもそんなことも言ってたっけね。・・・まあ、大丈夫でしょ。でも、あなたしかわからない、エピソードとか写真も入れてほしいんやけど」


「エピソード・・・? 例えば何ですか?」

「例えばって、仕事で失敗したとか、こんな作業してるとか・・・。」

「う~ん・・・。」


あいかわらずのムチャぶりである。ゼミに在籍していた当時そのままの会話が再現された。



そんなこんなで、あっという間に当日がやってきて、授業開始。


PPTのポインタ機能を使いたいとおもったらしく、彼が突然、

「中澤さん、これやり方どうでしたっけ?」と私に振る。

「え。これをこうして・・・。」

「すんませんねぇ、慣れてないもんで。(笑)」


そんな以前の日常そのままを学生の前で披露しつつ話が進む。

・・・ほんとうにプレゼンが久しぶりなのだろうか?そんなふうに思わせるほど、堂々。

そんなものは変らないと言われそうだけど、プレゼンするときの立ち方まで、当時のまま。



授業に来てくれた後輩。現場のいろいろな話を盛り込んでくれた。


知恵を絞っての入札価格の決め方、

ミスして先方を怒らせてしまったこと、

失敗して会社に損失を与えてしまったこと、

上司とのコミュニケーションは大事だということ、


入社後の彼の一面をふんだんに盛り込んだ 90分だった。


会う機会があればご飯を食べにいったり、しゃべったりってことはあったけど、こんな風に仕事してたんだ、と知った。



「ちょっと大学っぽいことも体験して帰ってよ?」


授業が終わってから、研究室に連れて行き、4年生のゼミ発表も聞いてもらった。今のゼミ生が取り組んでいる課題は彼が大学院のころやっていた仕事とは異なるけれど、質問は鋭かった。



「・・・それにしても、本当にプレゼンの機会とかないの?堂々としてるやん。」

「全くないですよ、大学院以来。」


先日来てくれた、日本インスツルメンツ社で働く後輩もそういえば言っていた。


「機器の展示会 (JASIS) で発表する機会もあるけど、会社に入ってからプレゼンを習う機会って、なかったので、私のプレゼンは大学院でのゼミのやりかたが基礎ですよ。」



今日は卒論の最終締め切り日だ。大学はやがて静かな3月を迎える。


先日、卒論発表会があり、4年生はそれぞれ思い思いに発表していた。今は「やっと終わった」という解放感ばかりだろうが、一生懸命やったぶんだけ、この経験は将来の肥やしになる。


ある先生が、自分のところのゼミ生に対して、発表ではポインタでさしながらやったらいいとアドバイスした。しかし本番で緊張してしまい、そのゼミ生はマイクを両手で持っていて、固まりながら説明していた。ポインタで、見てほしいところを指すどころではなかった。


私は「緊張してるのかな?」と思って見ていたのだが、その先生は、発表を終えたゼミ生に


「手が三本あったらよかったですね。」


とコメントしたそうだ。


「あはははは!! なんていうコメント(笑)!」 


秀逸すぎるコメントに私は思わずウケてしまった。


発表は慣れもあるし、私も初めての発表の時はやっぱりめちゃくちゃ緊張した。

博士後期課程の時は、原稿を棒読みするという大チョンボもやらかしている。


場数と練習あるのみ。少しずつ、発表、うまくなるといいね。







 
 
 

コメント


富山県立大学工学部 環境・社会基盤工学科 中澤研究室

 939-0398 富山県射水市黒河 5180 

© 2023 by Nakazawa lab., Toyama Prefectural University

bottom of page